洗脳4つのルール THE WAVE


デニス・ガンゼル監督「THE WAVE(ザ・ウェイヴ)」





みなさんはこの映画ご存知でしょうか?

08年ドイツ国内映画、興行成績第1位だそうですが、日本では正直あまり話題にはなっていない印象です。

そもそもこの映画は、1969年にカリフォルニアの高校で実際に起こった出来事だそうです。

流れは事実に基づいてえがかれていますが、完全再現ではなく、映画なので、一部に脚色がされています。

最後の結末は、映画用の衝撃のラストです…(ネタばれになるので書きませんが)。


どんなお話し?



ストーリー



ドイツのとある高校で行われた、"独裁制"をテーマとした授業。

教師ベンガーは、やる気のない生徒たちに困った末、ある提案を。

それは、クラスを独裁国家に見立てた、心理実験のような授業であった。

初めは誰もが嫌悪感を示すが、今まで経験したことのないクラスの一体感に魅せられていき…。

そして走り出した集団は、コントロールを失っていった。

パッケージより



最初は授業の一環で、生徒たちに"独裁制"について普通に教えていました。

「ナチス支配下のドイツにおける全体主義とは何か?」そんな感じの授業です。

簡単に言うと、「なぜドイツの民衆はヒットラーについて行ってしまったのか?」「なぜナチスの行動を批判出来なかったのか?」みたいなことです。

しかし、いつの時代もそうなのかもしれませんが、生徒はなかなか学校の授業に興味を示してくれません。

そこで先生は考えます。ゲーム感覚の体験型授業にしてしまえば良いじゃないかと…。

これが全ての悪夢の始まりです。

最初は生徒たちも乗り気では無い(バカにしている)のですが、だんだん周りが盛り上がるにつれ、その波(WAVE)に飲み込まれて行きます。

それでは、生徒たちを飲み込んで行った、簡単洗脳4つのルールをご紹介。

ルールその1



【先生には"様"をつける】


そうやって呼ぶことで、先生の力を強めて行きます。

権威を強める効果があります。

「はい、ベンガー様!」こんな感じです。

最初、生徒たちも笑っていたのですが、途中から誰も笑わなくなります(怖いよ)。

また、「ちゃんと授業を受けないと、単位をやらんぞ!」とプレッシャーをかけたりしてなんとかルールを守らせて行きます。

ドイツの高校は単位制で、服装も自由。

日本の大学に雰囲気が似ています。

ルールその2



【許可なく発言しない】

言動も制御することで、心をコントロールしていきます。

これもまた、先生の権威付けや、場を支配する力を与えて行きます。

発言をしたい時は、まず手を上げて、立ち上がらなくては意見を言うことが出来ません。

ルールその3



【仲間は助け合う】

最初は同じ制服を着た仲間だからと、イジメられている子を助けたりしていました。

そこまでは良かったのですが、行き過ぎた仲間意識が加速した時、今度はそれが監視に繋がって行きます。

「お前は白シャツを着ていないから、クラスに入るな」とか、ちょっとでも反体制派が出てくると仲間外れにしたりします。

後半は抗争状態に発展して行きます。

しかも、不思議な結束力で、街のギャングにまで戦いを挑み出します。

ルールその4



【白シャツを着る】

白シャツにジーンズ(ほぼ)を着ることで、クラス内の制服を作ります。

これはドイツの高校ならではかも知れませんが、服装自由なので、制服を決めることで仲間意識を作り出します。

また制服を作ることで、規律を強化し、生徒をコントロール出来やすくなります。

後にそれが加速して、クラス(集団)の名前や、会のマークを作るまでに発展します。

洗脳4つのルール THE WAVE


さいごに



映画「THE WAVE(ザ・ウェイブ)」に見る、洗脳するための4つのルールを紹介しましたが、このルールよく見てみると日本の高校(中学)では既に3つあてはまっているんですよね…。

あと一つ、先生に"様"付けさせるだけで完了です(ある意味、そういう雰囲気を出してる先生はいる)。

そう考えると、日本の学校では普通に生徒コントロールをしていると言えます。

それが当たり前みたいな雰囲気ですよね。

逆に考えて行くと、いろいろコントロールせずに、服装自由も発言も自由、仲間は助け合うっても合わなくても良い(強制しないという意味)。

そして先生は生徒を尊重し尊敬する。

生徒も先生を尊重し尊敬する。

つまり先生が、生徒を信じてコントロールしなければ、自主性や個性は勝手に出てくるのではないでしょうか。

どっか管理(コントロール)しなければと思っている指導者が多い。

生徒を信じるとは、自分の指導力を信じることにもつながるから、自分に自信が無いのかね…。

そう思うと、自主性だとか個性だと言いながら、生徒をコントロールしようとしている日本の学校教育って、「なんかまだズレているな」と感じた映画でした。



DVD版↓







\支援のポチッとをよろしくね/
にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

【↑ブログ村ランキングに参加してます】