浅野いにおは、ソラニン読んで以来ほとんどの作品を読みました。

浅野いにおファンと言っても良いと思います。

そんな僕が紹介したいマンガがこちら

おやすみプンプンです。

おやすみプンプン 表紙




おやすみプンプン 感想


なんか不思議なキャラが主人公なので、ほのぼの系の日常マンガなんだと思っていました。

しかしそこは、「ソラニン」を書いた浅野いにお先生。

ほのぼのするマンガを書くわけが無かったのです。

全体を通して、とにかく暗いw

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人間の脆さや儚さを描いています。

浅野先生は、どの作品も読後感が、マンガという形式でありながら、川端康成や谷崎潤一郎のような大文豪の愛しさと切なさと心強さと…(真剣に書けよ)そんなところを感じたりもします。

マンガであって、マンガじゃないんですね。

どっか、一編の小説を読んでいるような気持ちになります。

間というか、空気感を表現するのが上手い人だと思います。

しかも心理描写が上手く、人間の本質を毎回クリティカルヒットしてきますw

「そうなんだよなぁ」という、こころの奥底を掘り出してくるのです。

けっこう実験的な作品なので、人によっては、何が表現したいのか分からないと思うかも知れません。

一例で実験的な裏表紙をご紹介。

おやすみプンプン ねとられ


おやすみプンプン 裏表紙


おやすみプンプン 裏表紙


おやすみプンプン


おやすみプンプン 裏表紙


裏表紙でこの凝りっぷり!

そういう意味では斬新で、脳がかなり刺激されること請け合いです。

見たことないようなマンガワールドです。

もう鬼才中の鬼才です。

あらすじはあって無いようなところがあるのですが、主人公プンプンの壮絶人生劇場ですね。

とにかくプンプンが周りに翻弄されまくります。

プンプンの周りでは、失踪やら離婚やら不倫やら自殺やらでもうめちゃくちゃなのです。

最初はスタンドバイミーみたいなさわやかな青春マンガなんだけど、後半にかけてはもうどろどろの鬱マンガです。

おやすみプンプン 紹介


だからメンタル弱ってる人は読まないでください!

本当なんか鬱マンガだし、ハッピーエンドって感じでも無いけれど(ハッピーエンドと感じた人もいるかも)、この作品の中で語られるコトバたちに僕はスゴく共感を覚えました。

自分の気持ちを言語化してくれたと感じました。

そういう意味では、おこがましいかも知れませんが、作者と近い感覚で人生を生きてきたのかなと思いました。

作中の"コトバ"たち



プンプン、どんな人生でも人は必ずいつか死ぬ。これだけは平等だ。
そんな人生で人が選べる選択肢はたった2つしかないって知ってた?
やるかやらないかそれだけだっつーの‼︎

4巻より


今のプンプンはとにかく、何も考えず、ただ眠っていたいのだというのに‼︎

……もう誰も傷つけたくないし、誰とも話したくないし、世界中の人から忘れ去られてしまったら、どれだけ楽だろうとすら思いました。

4巻より


正直、プンプンはこんな自分にもう飽きました。

部屋に散らかる物という物が、自分のくだらない人生を凝縮して茶こしでこした残りかすのようにしか思えなくなり、全て処分してしまいたい。そんな衝動に駆られました。

9巻より

わたしにはただ単に、結論を先送りにする言い逃れにしか思えないんだけど。

わたしの予想だと君の言う二年後はもちろん、十年後も君は同じように言い訳を探してると思うな。

一見苦労しているように見せて、実は何も考えてないし行動もできていない、不毛な人生を送るんでしょうよ。

……いや別に構わないけどね、沢山いるもん、そういう絶望ごっこで満たされている人。

……でも、君のその絶望って無駄だと思うよ。
……なんでって、君は孤独を望んでいて、その絶望を誰とも共有できない訳で。

(中略)

そんな些細な思い出なんて片付けちゃって、新しい明日のために賢く頭使っておもしろおかしく暮らしたら?

…やめてください。
…や…めてください‼︎

8巻より


僕は期待しすぎていたのかもしれない。期待するから失望するんだ。答えは単純だったんだ。まともな人間なんて一人もいないんだ。誰一人として。

11巻より


目的や用件に縛られる事は、とても不自由な事だと思いました。ただそれが、かろうじて今の自分と明日の自分を繋いでいるのかもしれない。ここは静かでした。とても静かでした。

13巻より





もうね、エグいね。

コトバが迫ってくる、迫ってくる…。

心理学の巨匠すらも凌ぐ、ココロの言語化です。

そう言った意味では、浅野いにおはマンガ家でありながら、一人の心理学者でもあるのです。

さいごに



この作品は、オリジナリティが強く共感するコトバたちのオンパレードで、とても輝くものがあります。

なのに、あまり評価されていない印象を受けます。

ある意味で、作中のコトバや世界観が独創的過ぎて、価値があまり理解されていないようです。

そこらへんの苦悩は作者自身も感じているように見えました。

感性が良過ぎて、その当時は時代がついて来なかったのではないでしょうか。

逆に今、読むべき作品だと思ってます。

第1巻の発売が2007年は早過ぎたのかも知れません。

今こそやっと時代もついて来たし、もっと再評価されるべき作品です。

今回ご紹介した意外にも、まだまだ名言があるので、あなたなりのマイ名言などを探してみるのも面白い作品ですよ。

まだ読んだことがないなら、ぜひ一読してみてください。

それではまた。






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